自分の好きなことを楽しくマイペースに続けて夢を実現! シラサカアサコさんインタビュー
ーレシピ本の出版、おめでとうございます。現在の心境をお聞かせ頂けますか?
とにかく、びっくりしています。未だに信じられないくらいに。
本を出すと決まってから今日まで、色々なことがものすごい速さで進んでいって、まるで自分のことではないようです。
今回出版する“あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん!”には約60種類のレシピを掲載していますが、誰が作っても美味しく出来るように一から作り直しと大忙しでした。
先日は“あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん!”出版記念として、渋谷で“リアルあさこ食堂”(注1)という実際にご来店頂いたお客さまにお料理をお出しするイベントをやらせて頂いたりもして、色々な方たちに私が作ったご飯を食べて頂けて幸せでした。
一年前は普通のOLだったので、こんなことになっているなんて夢にも思っていませんでした。
でも、先日やっと出来上がった本を手にしてやっと実感が湧きました。レシピ本を出版するのは昔からの夢だったので本当に嬉しいです。
注1)
渋谷FabCafeで10月21日~26日までの期間限定で行われていたアサコさんの手料理を実際に食べるイベント。連日大盛況で、早い日はオーブンから45分ほどで完売してしまった。
ミイルブログにもたびたび登場している、ミイルの人気ユーザー・シラサカアサコさん。
アサコさんが毎日ミイルに投稿するお料理の写真は決して派手ではないけれど、どこか温かみを感じる写真ばかり。
そんなアサコさんが初のレシピ本“あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん!”を出版すると聞き、お料理に対する想いや姿勢、今後の展望などをインタビューさせていただきました。
●プロフィール●
シラサカアサコ(白坂麻子)
1979年11月25日生まれ。
「楽ちんでたのしいごはんづくり」がモットー。食べてくれる人の笑顔を見るのを楽しみにつくっている日々のごはんを、
お料理でつながるカメラアプリ『ミイル』に投稿したところ、絶大な支持を集めることに。
オススメユーザーにも選定。フォロワー数は30000人を超える(2012年11月現在)。
シラサカアサコさんのblog「あさこ食堂」
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-「ソーシャルメディアで夢を実現!」-
ー一年でガラっと人生が変わったというわけですね。OLさんとして働いていたアサコさんがどのような運びでレシピ本の出版まで至ったんですか?
ちょうど去年の今ごろ、ミイルを使い始めて毎日作ったご飯を投稿するようになったんです。
使い始めて4ヶ月後くらい経ったとき、友人の勧めもあって「せっかく毎日ご飯を作っているんだから、写真だけではなくレシピも記録として残したい」と私自身も思っていたので、“あさこ食堂”というレシピのブログを始めました。
暫く経ったある時に、私のミイルでの投稿と“あさこ食堂”を見た“あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん!”をプロデュースしてくださっている方の目に止まり、「レシピ本を出版してみませんか?」とお声がけ頂いたんです。
-「好きなことをマイペースで楽しむ」-
ーミイルやブログといったソーシャルメディアがきっかけとなり、夢を叶えたというわけですね。声がかかる以前から、ご自身で本を出版することを目標としていたのですか?
いいえ。本当に毎日“ご飯日記”のような感覚で、投稿を続けていただけなんです。私、食いしん坊なんです。
ご飯は作るのも食べるのも大好き!大好きだからこそ、頑張りすぎて疲れてしまったり辛くなってしまうのは悲しいと思うんです。私自身がご飯作りが楽しくなくなってしまったら、その楽しくない気持ちは食べる人にも伝染してしまうような気がして……。
だから無理はしないんです。「ちょっと疲れたな」と思ったら、手間がかからないメニューにしたりもしますし、ミイルの投稿もしない日だってありました。とにかく“楽しく”が私のモットーです!
ーご自身が楽しむというところがポイントなんですね。子供の頃からお料理がお好きだったんですか?
はい。子供の頃からキッチンに立つのが好きでした。今でも鮮明に残っているのが、六歳の時の記憶です。
私は三姉妹の長女なのですが、母が一番下の妹を妊娠して入院している時に二番目の妹と、休日に父を喜ばせようとこっそりご飯を作ったんです。たしかトースト・目玉焼き・コーヒーのようなシンプルなメニューだったと思います。残念なことにトーストを焦がしてしまったんです。
失敗はしてしまいましたが、父の喜ぶ顔を見て本当に嬉しかった。人の喜ぶ顔を見るのが好きなんです!
ーお料理をする上で何か意識していらっしゃることはありますか?
相手のことを一番に考えて作るということ、自分自身が楽しむということです。それに尽きます。
-「ミイルを始めたことで、食生活がより豊かに!」-
ーアサコさんのお料理の軸となっているのはその2つの想いというわけですね。アサコさんのミイルの投稿で感じる“温かみ”はここからきているというわけですね。“ご飯日記”としてミイルを使い始めて何か変わったことはありますか?
見られることを意識するようになりました。
盛りつけやテーブルコーディネートも始めた当初は今よりも上手にできなかったような気がしますし、写真も上手に撮れませんでした。でも、毎日使っている内に気がついたら上達していたんです。
他のユーザーさんの投稿を見て、「こんなお料理があったんだ!」というような新しい発見もあったりして。
写真を投稿すると「美味しそう」、「食べてみたい」のようなコメントがつくこともあるので、嬉しい気持ちにもなります。
また、最近ユーザーさん同士で“お麸研究部”というものを結成して、お麸の新しい楽しみ方を研究しているんです。メンバーの中にはお会いしたことがなかった方もいらっしゃいますが、“ご飯が好き”という共通点があるので安心できますし、不思議と気が合うんです。
ミイルを使い始めて毎日のご飯作りがもっと楽しくなりました!
ーそうおっしゃっていただけると、とても嬉しいです。「レシピ本を出版する」という夢を叶えたわけですが、次に叶えたい夢はありますか?
いつかお料理好きな人が共同で使えるキッチン中心のスペースを作れればな……と思っています。
そのスペースでは、お料理教室はもちろん、自分の仕事をしたり気分転換に料お理してそこにいる方に食べて頂いたり、子供同士が遊んだり、ちょっと面倒みてあげてる間にお母さんはお出かけしたり。いつか叶えられたら幸せです。
あと、先ほども少しお話したミイルのユーザーさん同士で結成した“お麸研究部”で何かできたら楽しそうだな……と思っています。具体的にどうするか特にプランは立てていませんが、活動していく中で日々お麩の新しい楽しみ方や発見があるので、色々な方にも知って頂けたら嬉しいです。
ーもう既に、新たな夢をお持ちとは! “お麸研究部”の今後の動向にも期待しています。ありがとうございました。
【編集後記】
今回のインタビューを通して、シラサカアサコさんは“人”が本当に好きだということです。アサコさんのお料理好きとなったルーツ“人の喜ぶ顔が見たい”気持ちだったんです。
また、ご飯作りを“頑張りすぎない”飾らない等身大の姿勢がとても印象的でした。
“あさこ食堂の一緒に食べたいおそごはん!”を拝見させて頂きましたが、どれも美味しそうなのにどこの家庭にもある材料で作れるものばかりで、ページをめくる度に驚きの連続でした。お料理が好きという方から、お料理が苦手、レシピ本に掲載されているお料理は敷居が高くて手を出しづらいという方まで作れそうなレシピ本でした。
発売日:2012年11月15日
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格 : ¥ 1,050
著者 :シラサカアサコ
投稿者:朝妻 千尋 ミイルアカウント:choro125 カテゴリー:食べたい!コラム